オシシュミニッキ

推しジャンルについて語るだけの日記

「ジャックジャンヌ」というゲームをプレイして感銘を受けた話(1周目クリア)

とりあえず1周クリアしました!

まず、テイルズの感想を書き溜めようとして思い付きで書き始めたのに、1本目が全然違うゲーム!?って自分でもビックリしているくらい。

普段はテイルズなどのファンタジーRPGが好きなので、ジャックジャンヌのような一見すると乙女ゲーム(実際はそんなことないけど)をほぼほぼプレイしてこなかった。

テニプリのドキサバくらい?それもキャラクターの一面を理解するために、ただやったというだけで・・・。(しかも最推しのシナリオは見ていない)

もともと某実況者の動画で序盤だけ見て、自分はやらないタイプのゲームだけどめちゃくちゃ面白そう!と思っていた時に、たまたま友人から譲り受けてやってみたところ・・・シナリオとキャラクターに引き込まれてもう止まらなかった・・・。

1年以上前に貰ったのに、アライズやらスカネクやらやり込んでいたので後回しにしてしまったが、それを後悔したくらいには感銘を受けたので、まだコンプしてないけど感想を書いていきたい。むしろ書かせていただきたい・・・!

 

*ネタバレ注意です!

*攻略情報を見ていないので、まだ理解不十分なところが多々あります

 

 

プレイ状況

初回は希佐グッドエンドでした!

キャラクターが魅力的で、最後まであっちやこっちとフラフラしてたので・・・個別ルート行くなら決め打ちしないとダメだろうし・・・。最初にクリアするなら、メインストーリーを一通り追えるシナリオがいい!と思っていたので、目標通りに進めたのかな?とは思う。

次から推しポイントをテーマごとに羅列。

 

世界観

男子しか入学することができない、ユニヴェール歌劇学校。

女性の主人公(立花希佐)が性別を隠しながら入学し、同じクラスの仲間たちや他クラスのライバルたちと切磋琢磨しながら1年を過ごす・・・という内容。

希佐が性別を偽って・・・という設定から、前述したように一見すると乙女ゲーム?のようにキャラクターと恋愛するのがメイン?と思わせつつ、メインストーリーは一本道。「友情努力勝利の青春群像劇」「少年歌劇シミュレーションゲーム」という公式サイトの文言が全て。

もともと超次元サッカーのジャンルを通ってきたのもあり、こういう青春物語は大好き。だからこそ自分にもとっつきやすい世界観だったのかなと思う。

 

ストーリーとそれに絡むシステム

新人公演、夏公演、秋公演、冬公演、最終公演(ユニヴェール公演)の5つをこなしていく。公演の合間には稽古に励んで、各パラメーターを上げていく。

各公演には、それぞれのキャラクターに課題となる壁が立ちはだかる。テーマは各キャラによりバラバラだが、それを1つ1つ乗り越えて成長していき、最終公演に挑んでいく。

三者視点でキャラが成長していくのを見られるのが好きポイント。

稽古中に出てくるセリフは当然公演の一部を切り取ったものなので、実際にどういう流れで発せられるものなのか?シチュエーションは?背景は?とまだ分からない面が多いが、実際に公演パートになると、一連の流れの中でここだったのか!という発見ができる。歌やダンスパートも同じで、稽古中での振り入れでは歌詞も映像も何も分からない。分かるのはタイトルとどういうシーンで流れるか?のみ。初めて映像と歌詞、歌声付きで見たときの衝撃はとんでもなかった。シーンも相まってめちゃくちゃテンション上がるし、王道っぽい曲もあればトリッキーっぽい曲もあって、聞きごたえがあった。

歌とかダンスは休日に練習できるシステムはあるが、それよりも各キャラと会話したくて全く使わなかった・・・。もしかしたら、その時に歌詞とか一部分かるのかな?

2周目以降確かめてみる。

 

魅力的なキャラクター

個別ルートが用意されているであろう6人はもちろん、サブキャラも魅力たっぷりだった。個人的には鳳くんの今後が気になる。アンバーの面々は正直最後まで怖かった()

最終公演で田中右先輩の手を取る選択肢が何回か出てきたけど、エンディング変わったりするのかな?これも要検証。

6人についてはまだ各キャラシナリオも3話くらいまでしか見れていない故に、掘り下げられていないところが多すぎるから、具体的には各ルートクリア時に書きたい。

まず新人公演でみんなを知り、いいな・・・ってなり、夏公演でカイさん好きだな・・・となった。自分よりも他人を輝かせる「器」になるというスタンス、そして初めてのジャックで苦戦している希佐をずっと支えるところがかっこいい!

ずっと均等に好感度あげていたが、後半はカイさんに話に行きがちだった。

秋公演の創ちゃんもよかった・・・!文章書いたけど、長くなっちゃったので各公演の感想で詳しく。

各公演ごとにメインとなるキャラクターが違うから、みんな均等に好きになれた。

現時点では書けないのがもどかしい。全ルート見て出直してきます。

 

各公演のテーマ性とその感想

新人公演

新入生にとっての初めての公演。主役は希佐とスズくんで、なんといってもスズくんの上達っぷり。クリアした後考えると、不眠王はやっぱりスズくんのキャラに合っていないし、余計に最初の方は役を掴みづらいような描写が多かった。セリフ入れも苦手なところがクローズアップされていたから、本番までにどれだけ成長するんだろう?ともはや親目線で見てたまである。クォーツ主席の鳳くんを差し置き、さらに入学試験の結果も良いとは言えない成績だった自分が主役に選ばれた。だからこそ何が何でも上達しなきゃいけなくて、一人で悩みながらも練習に打ち込んでいる姿に、頑張って!と思いつつも苦しそうだなって思ったり。そんな状態の彼をサポートしてくれる希佐や、先輩たちの役割も良かった。最初なので先輩たちの個性は抑えめで、このキャラはきっとこんな考え方をしていて、こんなサポートをしてくれるのかな?予想できるのは、キャラ解釈に対する入門編のような感じだった。

ジャック志望だった創ちゃんも、初めてのジャンヌに苦労しながらも頑張ってるなと。プレイした人ならみんな思うだろうけど、絶対どこかで急激に成長して覚醒するだろうなと感じて、今後ジャックやったときどんな感じなんだろう?という期待も高まる公演だった。

希佐は日常生活で「少年」を演じなくてはならないのに、役で少女を演じなくてはならない。冬公演を経た今なら分かるけど、やっぱり新人公演の時は自然体に近い状態で演じられてたんだな・・・。稽古中は、他人を気遣う優しさが垣間見えて、自分も大変なのによく周りを見ることができているなと感心してしまった。

全体的にキャラクターを知るための公演という位置づけだと思うけど、内容も王道歌劇(リアルでは歌劇見たことないので違ったらごめんなさい)っぽく、ユニヴェールの世界に惹き込まれた。

 

夏公演

この公演は色々印象が強かったけど、先輩の関係性と「器」に言及がテーマっぽい。

希佐の初めてのジャック。そして満を持してのカイさんフミさんコンビ。カイさんはサポートに徹することで、フミさんを輝かせるための「器」になり、フミさんは器の役割を全うする。

希佐は稽古の最終盤に「カイさんがフミさんの器なら、誰がカイさんの器なのか?」と思い悩んで、前日に今まで作り上げてきたものを壊して、一晩でもう一度最初から作り直し、ぶっつけ本番でやってのける。カイさんが本番中に根地先輩に詰め寄るシーンがあって、最初はカイさんが何があったんだ?何を言ったんだ?戸惑いと動揺を抱えていると思うけど、希佐の発言を聞いて、覚悟を決めて合わせるという選択をする。この流れ・・・!もう一回見直したい。

後は各クラスのメインキャラ紹介も。オニキスとロードナイトが希佐を取り合うという展開にはなるけど、上手くクラスのテーマとキャラクターを絡めているなって思った。個人的にはロードナイトの御法川先輩が気になってる。土日に出てくるから親交深められるのかな?楽しみ。

 

秋公演

やっぱ創ちゃんが・・・。自分にコンプレックスを持っているキャラだったから、どこかでその胸の内を明かすシーンがあるだろうと思ったけどやっぱりここか・・・!

希佐に並びたいのに、新人公演・夏公演で上手く結果を残せなかったから難しい、そんな自分が悔しいし、どんどん上達していく希佐とスズくんに嫉妬してしまう・・・。あのケンカのシーンからまさかの形での代打、決まってからの努力でどんどんフィガロとシャルルというキャラクターを作り上げて、本番当日にいきなりぶち込む度胸ね!練習と軒、二人で演じるキャラクターになりきって話してるあのシーン好きだし、キャラを作り上げること(設定とか?)に対しての創ちゃんの才能が傑出しているのがものすごく分かる。

秋公演は創ちゃんだけじゃなくて、フミさんのテーマも深い・・・。自由に演じる方が輝くのに、クォーツを背負うことで型にはまってしまうフミさん。本気のフミさんを引き出すために、本番当日にいきなり演じ方をガラっと変える二人のシーンがすごすぎて引き込まれた。特に希佐の狂った笑いのシーンと、創ちゃんのラストシーン渾身の叫びがもう好き。

ここから創ちゃんが自分の殻を破ってどんどん成長するけど、一番感情移入して応援したキャラクターかもしれない。劣等感持ってるところが自分とリンクするのかも?

秋公演は劇中のイメージからホラーチックな曲が多いけど、ゴーストパーティは突き抜けてる感じがして特にお気に入りだった。

 

冬公演

正直、根地先輩が持ってきた脚本見て「これ面白いのかな?独特すぎて全然分からんが!?」というのがプレイ中最初の感想だった。いやだってヨモギ売りとかなんだそれって感じだったし、今までと違って舞台設定がイメージしづらいし、配役もそれぞれの長所を消して課題を与えるようなものだったわけで。希佐は全力で女性を演じることが裏のテーマだったけど、根地先輩はその事情を知らない中で課題を与えちゃって、これどうなっちゃうんだろう?っていうドキドキ感が一番強かった公演だった。

美ツ騎がアルジャンヌに選ばれて、今まで先輩に頼ってたけど今度は自分がやらなくちゃいけないっていう状況になるのもめちゃくちゃキーポイント。最初は自分にはできないって思い悩んでたけど、周りからの支えで立ち直って、スズくんや創ちゃんを気にかけて・・・。美ツ騎は一見分かりやすいキャラクター造形で、みんなとは少し離れた位置にいて、面倒だけど仕方ないか・・・みたいな感じだと思うんだけど(表現しづらい)、この公演で希佐への想いが分かる形で表現される。お前が何者でも構わないっていう言葉が、希佐的には本当に嬉しくて安心したのかなと。この辺りは美ツ騎ルートで深堀りされると思うから、個人的に一番楽しみにしているところでもある。

やっぱり配役が本来の性格から遠い人がいて、スズくんと創ちゃんの1年生コンビは特に印象深かった。スズくん特に正反対じゃん!また、フミさんの初ジャック、根地先輩の強烈なキャラと見どころが多すぎる!

そういえば、ゲームを譲ってくれた友人は「シナリオ全部見るために終盤は飛ばしまくってたけど、冬公演だけは絶対飛ばさず見てた」って言ってたな・・・。今なら分かる。

 

ユニヴェール公演

言わずと知れた最終公演。ここはルートによって台本が変わる公演で、自分は希佐ルートへ行ったので、とりあえずその感想だけ。

まず配役が、冬公演と違ってほぼみんなそのまま。冬との対比が良かった。希佐も最初はアルジャンヌだったけど、根地先輩の台本変更によって、唯一無二の役「ジャックジャンヌ」に。まずここでタイトル回収が起きたことに激アツだったのと、その結論に至るまでのストーリーがすごく良かった。希佐のあのセリフで、クォーツみんなの心をつかんでしまうというシーンがあるけど、希佐も本当に自己投影で演じていたし、だからこそ周りのみんなの配役がそのままだっていうのが・・・!キルツェというかやっぱりクォーツだ!ってなって、全5公演の中で一番好きなやつだって直感した。

この公演はクォーツの存続、つまりは対アンバー(というか田中右)という構図になるけど、クォーツの一番強い形が希佐のジャックジャンヌという役柄というのが、もう好きなやつ!熱い展開大好き!と高ぶってしまった。

公演の内容も、ラストシーンで泣いた・・・。今までの公演は心揺さぶられることはあっても泣くまではいかなかったから、やっぱりめちゃくちゃ感情移入してたんだなと実感。他ルートだと内容どんなふうに変わるんだろう?でも台本だけ見たら希佐ルートがあまりにも自分の理想形だったから、このシナリオ超えることがあるのか?というくらい大好きな話だった。

グッドエンドだったから、結局継希はどうなったのか?希佐のこれからは?というのが中途半端感があった。これベストエンドで回収されるのかな?いやさすがに継希は回収されるよね・・・?現時点では何も分からないから、ここは期待して続きをやろうと思う。

 

劇中曲と映像

まずOPが良すぎてビビりました。正直一回聞いて惚れた。映像もめちゃくちゃ良い。1周だけクリアしてから見ても、色々なところにストーリー予想できるものがあったり(公演の名前とか)、この一枚絵あそこのシーンか!というのが分かって楽しかった。好きすぎて毎回飛ばさずに見てたけど、あえて映像はそこまで深堀りしないようにしてたのもあって、新たな発見したときがとても新鮮だった。

公演の曲も全部良すぎてビビった。サブスクで聴きまくってるけど、ボーカルコレクション買おうか迷い中。

好きな曲は山ほどあったけど、初見で一番好き!ってなったのは迷わずQuartz Anima!

やっぱり最終公演の最終ダンス項目だけあって、集大成感が本当に好きだった。同じ最終公演での、なかつくにのキルツェもたまらなかった。

後からじわじわ来たスルメ曲(?)は、オー・ラマ・ハヴェンナと淡色、我らグレートガリオンと懺悔室で激しく懺悔かな?もちろんみんな好きだけど、あげるならこの曲たち。

冬公演の曲はやっぱり公演内容も相まって好き。懺悔室は根地先輩(CV岸尾だいすけ)の高音を摂取したいときによく聴く。健康に良さそう。

歌唱の映像はかなり印象的だし、ダンスの映像はキャラクターの動きと衣装がよく分かるから何度も見返す。1つのゲームで二度おいしい。

神曲揃いでしばらく聴く曲には困らないね!

 

やり込み要素

ここまで書いてきたけど、まだ1ルートしかクリアしてないわけで・・・。残り各キャラにつき3ルートくらいあるよね!?トロフィーチラ見したらそんな感じだった。

事前情報でちゃんとやると100時間かかるよ!とは言われてたけど、そもそも私はじっくり時間かけて楽しむ派だから、どれくらいかかるか・・・。なんて恐ろしいゲームなんだ・・・。(めちゃくちゃ褒めてる)

そしてリズムゲームの難易度ジャックジャンヌが難しくて、SS取れる気しないんだが!?2本指は一応慣れてるけど、4本指同時は専門外です!最近はボタンで頑張って慣れようとしてます。ここでも時間使うだろうけど、せっかくなら隅々まで遊びつくしたい!

基本的にはシナリオクリアに50時間くらいかからないと満足しないし(これはテイルズの影響?)、やり込み要素もそれなりにないと物足りなさを感じてしまうけど、そんなわがままを叶えてくれる、とてもボリュームあるゲーム。推せる。

 

まとめ

初めてのジャンルのゲームだったけど、色々な要素が自分にマッチしていて、さらにまだまだ楽しめるというのが本当に嬉しい。勧めてくれて、さらに余ったからっていって譲ってくれた友人に感謝。ここまでハマると思ってなかった。

お気に入りのゲームはやり込むのがモットーなので、全ルートプレイはもちろん、全スチル回収、トロコンまでしたい。音ゲーさえ突破できれば・・・(小声)

好きなゲームはやり込んで満足してから次のゲームに行くというプレイスタイルが多いけど、このゲームに関しては時間をおいて少しずつ進める方が楽しめる気がするので、長期間で何回かに分けてやろうと思います。一気にやるとシナリオが頭に入ってこないし・・・。

なんだかんだ書き始めてから2か月くらいかかったけど、未だに他のルートやってない。ずっと曲聴いたり音ゲーしながら余韻に浸ってます。

他ルートも見てこそのジャックジャンヌというゲームだと思うから、年単位になりそうだけどゆっくり進めて、熱が最高潮に高まった時にまたこうして感想書けたらなと思ってます。

このゲームに出会わせてくれてありがとうございます!